見どころ満載のステージを披露/ミセス・インターナショナル&ミズ・ファビュラス ミスター・フェニックス日本大会

日本で初めての、男女代表同時選考会、そして日本初のフィットネスウェア審査の導入と、初めてづくしで注目されていたミセス・インターナショナル、ミズ・ファビュラス、ミスター・フェニックスの日本大会および世界大会代表選考会が、4月30日品川きゅりあん大ホールで開催されました。そのレポートをお届けします。

完全にショーアップされたエキサイティングなステージ

ムービングライトが踊る中、ハイエナジーなサウンドにのって男女ファイナリストが登場するオープニング。従来のミセスコンテスト選考会のステージから新たな次元にステップアップしたことを感じさせる演出で大会は始まりました。観客との共感を重視したファイナリストたちのパフォーマンスもあり、会場全体が一体となって感動を共有する大会でした。

(写真は大会開催の挨拶するコンテストオーナーの伊藤桜子さん)

男性ファイナリストの存在が雰囲気を和やかに

今大会の最大の見どころは、なんと言っても男女同時選考という点。男性ファイナリストのパフォーマンスが、女性のそれと比べてユーモラスなためか、大会全体にどことなくクスっと笑えるような遊び心を感じました。ミセスコン特有の緊張した雰囲気よりも、出場者全員の和気あいあいとした楽しさが伝わってくるような印象。男子ファイナリストの存在は予想以上に大きいと感じました。次回はさらにエントリーを増やし、ミスターフェニックス部門のさらなる充実を期待したいところです。

(写真は、20代、30代のファイナリストたち「なかなかでした」)

ウエルネス時代に即したフィットネスウエア審査の導入

昨今ミセスコンテストに水着審査は無くなりましたが、やはりボディラインも気になるところ。そこで導入されたのがこのフィットネスウェア審査です。これが、当たりました。水着だと膝などにどうしても年相応の劣化を感じるものですが、短丈のブラキャミとレギンスで、スタイルアップしつつ健康美をアピール。見ていて爽やかさを感じました。

(写真は、60代ファイナリストのパフォーマンス)

センスを感じるイブニングガウンの選び方

この大会のもう一つの見どころは、イブンニングガウン。ほとんどのファイナリストが裾を床に引きずる正礼装のシルエットにスパンコールを散りばめたゴージャスなドレスを着用。大会オーナーの伊藤桜子さんのアドバイスで、見事に着こなしていたのが印象的でした。

(写真は、中央・伊藤桜子さん 「Best Dressed」受賞のアモロゾさん・左 小儀さん・右)

ミセス・インターナショナル「アジア・オセアニア代表」に選ばれた岡庭佳代さんのドレス。長いトレーンがゴージャスでした。

ミズ・ファビュラス「60代準グランプリ」堀内クルミさんの赤のフェザーを効かせたキュートな着こなし

ミズ・ファビュラス「50代準グランプリ」受賞の杉山芳子さん。立体的なフロントデザインでボディラインをきれいに見せる大人のドレス

ミズ・ファビュラス「60代グランプリ」プラチナあさみさんのサイドが大きく開いたドレス

多様性を重視した賞の数々

米国ウェストヴァージニア州に本部を置く「ミセス・インターナショナル」は、日本代表、パン・パシフィック代表、アジア・オセアニア代表という3つの世界大会出場者を選出。20歳以上の未婚既婚を問わずにエントリーできる「ミズ・ファビュラス」は、今回は30代~60代までの各世代のグランプリ、そして男性部門の「ミスター・フェニックス」は20代~50代までの各世代のグランプリ選出とあり、数多くの受賞者が登壇するにぎやかな授賞式となりました。

左から、ミセス・インターナショナル「パン・パシフィック代表」の小儀美穂さん(52歳)、伊東桜子さん、「日本代表」のアモロゾ陽子さん(46歳)、「アジア・オセアニア代表」の岡庭佳代さん(52歳)。これから7月の世界大会に向けての準備がスタートします。

ミスター・フェニックス総合グランプリは、橋本和英さん(59歳)。なんと、最年長です。

左は、前回の総合グランプリの岩瀬智芳さん。

「Spirit Award」を受賞した石井桃子さん(46歳)。ツケマ無しのナチュラルメイクで舞台に立った“我が道を行く”姿勢が爽やかでした。

選考会からエンターテイメントへ・・次世代型“魅せる”イベントに

関係者が中心となったこれまでのミセスコンテスト選考会のイメージを払拭し、観客を意識した次々と切り替わるステージが、とにかく見ていて楽しかった。品川きゅりあん大ホールのスケールにも引けを取らない堂々たる演出は、もはや立派なエンターテイメントに昇華したと感じました。ここまでにするにはファイナリストたちの並々ならぬ努力もあったと思います。賞を取った人も取らなかった人も一丸となって作り上げたこの大会に、共通の達成感を持ってフィナーレの舞台に立っていたことでしょう。日本初の男女同時開催は、ジェンダーフリーに向かう今、私たちに気づかせてくれる多くの視点を含んでいます。今大会の継続、発展の先には、想像以上の変化があるかもしれません。これからの大会運営に期待します。

参加者、関係者、観客が一体となった感動のフィナーレ。