2021年はグレートリセットの年。
世界がSDGsという同じベクトルに向かって、大きく方向転換を始めました。
中でも地球環境を守るうえで最重要課題とされているのが、“サステナブル”。
限られた資源を無駄なく、最小限に使うことが求めれられる時代になったのです。
そんな時代の流れを受けて、パーリィテラスでは、
「SDGsプロジェクト」を進めることにいたしました。
アパレル業界の “もったいないモノ” を形に
業界関係者でないと、なかなか知ることの出来ないのが、アパレル製造業界の裏事情です。ファッションという夢を創り出すために、そこにどれだけ多くの無駄が出てしまうのか、ご存じでしょうか。
ふだん私たちが毛糸でマフラーやセーターを編んだり、生地を裁断して服を縫ったりするとき、どんな綿密に計算して材料を調達しても、毛糸や布の数メートル程度は余ってしまうものです。たった1枚を作るだけでも、ほぼ確実に出てしまう余り素材。何百、何千枚も製造する工場なら、その量は膨大なものになります。それが、日本のみならず世界中の製造工場の片隅に眠っている。この現実を知ると、誰もが「もったいない」と感じ、それをなんとか活用できないのだろうかと思うのは、至極当然なことではないでしょうか。
そこで、立案されたのが、この「SDGsプロジェクト」です。日本のファクトリーメーカーが持っている、使うアテのない余った糸や革、布地などを活用し、オリジナルの商品を製造販売していくプロジェクトです。
商品のディレクションをするのは、4人のインフルエンサーチーム
この「SDGsプロジェクト」の第一弾となるのが、ニットブランド「tiess」(タイズ)です。ファッション大好きインスタグラマーの4人が、商品のディレクションからPRまでを担います。とはいえ、4人ともアパレルやニット業界の知識や経験を持っているわけではありませんので、最初の企画を製品化するまでには、「楽しい~」だけでは済まない、様々なご苦労も。仕事の合間を見つけて集合し、糸や色を選んだり、サンプルチェック、商品撮影などを進めてきました。
その甲斐あって、9月早々に企画をスタートさせたストールが、11月10日から池袋西武3階「editorial」で販売を開始しました。この4色展開のストールは、山形のニット工場に眠っていた糸を使って製品化したもの。ファーストサンプルは、かなりゴワゴワ感があったそうですが、MDの協力もあり、驚くほどの優しい風合いに仕上がりました。
製造の知識がない4人にとって、それに勝るとも劣らない強力な武器は「同世代の女性が本当に欲しいと思うもの」を知っているということ。「tiess」の企画コンセプトは、「家でも外出でも使える」こと。つまり、カジュアル感があって、着心地が良く、何にでもコーディネートできるよう主張しすぎない、ということでしょうか。リモート時代にふさわしい、家でのクオリティライフも追求する視点は、まさにリアル消費者目線と言えるのではないでしょうか。
期待される「SDGs×インフルエンサー」が生み出す新たな取り組み
今、海外のメジャーなコレクションブランドは、こぞってサステナブルな素材を探し求め、製造過程で環境汚染を減らすべく、膨大な設備投資をし始めています。なぜなら、今、サステナブルやSDGsを謳ったファッションのほうが、世の中に受け入れられやすいからなのです。
でも、そうやって作られた製品につけられるプライスは、これまで以上に高額に。これでは、サステナブルは名ばかりのファッションに過ぎません。持続可能にするなら、購入しやすい価格にして、なるべく多くの人に購入してもらう方向にしていくべきなのです。
そういうビジネスの視点からのSDGsに一石を投じるのが、インフルエンサーたちによる、リアル消費者視点から企画された製品と言えるのではないでしょうか。日本のファクトリーブランドが抱える素材、そして、自分たちの価値観を持つインフルエンサーたち、この組み合わせが作り出す新たな“何か”。今、そこに期待が集まっています。
「tiess 」infomation
【オンラインSHOP】
https://tiess-official.stores.jp/
【SHOP】
・池袋西武3階 「editorial」 11月10日~11月30日
・銀座松屋 11月17日~11月23日